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二次創作の更新履歴など
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去年、父が北海道に転勤した。姉と私は仕事があるので東京に残り二人暮らしを始めた。

去年の秋、一学年上で退学者が数人出た。そのせいか昨日の夏休み前最後の保健体育の授業は妊娠についてだった。

先生の言っている妊娠の初期症状に思い当たることが多すぎる。
私はいつの間にか真剣に聞いていた。
お姉ちゃん。どうして。 
眼に浮かんだのはあの時のあの人の冷笑のような顔だった。


夏休み初日に手合い。もうぅ。
でも、これが終わったらお姉ちゃんと一緒に因島に、私の生まれた島に帰って両親と合流することになっている。
おねえちゃんはこれからどうするのだろう。

細かい碁になって、整地して四目半で私の勝ち。
もうこんな時間。
お姉ちゃん、私の荷物も持って迎えにきてくれるはずなのに。


廊下に出たら事務局の人に呼ばれた。
「進藤先生、進藤さんのことを事務室で待っていらしたんだけど。倒れられて、進藤先生は貧血だから少し休めば大丈夫をおっしゃったんだけど。塔矢先生がお父様といらしてて、お家で休ませるってタクシーで連れていかれたの。どこか旅行行くことになってたの?キャリーバッグがそのままのこってて。」

あの人のマンションは知らないけれど塔矢先生のお家は北斗杯の合宿で使わせていただいたから知っている。あの人はお姉ちゃんを身一つで連れて行ってしまったみたいで、携帯やお財布が入ったバッグも残ってる。緊急っぽいメールも着てる。私はタクシーで塔矢先生のお家に向かった、東京駅で待ち人をピックアップして。


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