二次創作の更新履歴など
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今日の彼は十段戦の立ち会いで市ヶ谷の総本部に行っている。一日棋戦だから泊まりの仕事ではないけれど終局の時間が判らないからと僕と望は進藤の祖父母の家に泊まることになっている。
予定では祖母が望を保育園まで迎えに行った後この碁会所へ来てくれることになっていた。 気がつくと碁笥のしたに市河さんからのメモがあった。いつの間に。カウンタを振り向くと市河さんが手招きしている。カウンタへよると「進藤君のおばさん急用でこれなくなったのであかりが代わりに来るから一緒に帰ってね。」僕は多分顔を顰めたのだと思う。あかりさんは彼の幼なじみで市河さんとは友だちだ。僕は彼が大事にしている彼女が嫌いだった。 次から次に彼の中学時代の友だちが来る。彼と同期の緒方さんも来た「進藤におもしろいものがみれるぞと呼ばれたんだ。」 「ただいま」玄関が開き、彼の声がした。 「ほら入れよ」誰か一緒なのだろうか 最初に見えたのはピンクのバラの花束。持っている人が誰か顔が隠れて見えない。 「あかりぃ」 「なに、ヒカル」 「ほらシロ言えよ」 「藤崎あかりさん、僕と結婚してください」裏返った声がして彼女に花束が渡された。持っていたのは今日の挑戦者だった白川八段だ。「はい」 「おもしろいものみれただろ」 「あんな白川始めてみたぞ」 白川さんは彼とは中学の同級生でプロになったのも同期で同じく同期の緒方さんと一緒によく碁会所にきていた。三人の中で一番沈着冷静で密かに僕がお手本にしている人だった。この人のこんな姿を見るのは初めてだった。 オレもあかりも中一の時シロに碁を習って、それからあのふたりつきあいだしてもう十五年だからな。二十歳ン時にあいつタイトル取ったらプロポーズするって言ってさ。でもオレの方が先に取っちゃたし。そろそろどうにかしろって金子や市河さんにせっつかれて、今日だって森下先生が祝賀会だってシロのこと引っ張っていきそうだったのをこっちつれてきたり大変だったんだぞ。 PR ![]() ![]() |
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